万が一
しみをつけてしまっても決して
自分で落そうとしないことです。
お預かりする着物の2割ほどはお客様が落そうとして
こすったりたたいたりしてシミは広がりまわりが白くなったリで大ごとになっています。
絹はデリケートです。特に水に濡らした状態の時は生地が擦れ易くなっているので要注意です。ひと昔前は”しみぬき剤”なるものを使ってこすったり、最近ではシミの落とし方なるものをテレビなどで観て実践されるようですが、絹には通用致しません。
実のところ、しみぬき処理はしみを落とす事5割、後処理5割と考えてください。
しみは落ちても周りの生地がスレてしまったり色落ちてしまった。これはシミを落とすときに生地に負担がかかり表面の生地がすれてしまった ものです。素人の方の多いケースです。また、地色や柄の色が出ることもあります。
以前に専門店に出したんだけど年月が経ったらしみぬきのあとが変色している。後処理の悪さです。薬剤を使用した場合には必ず
中和させるのですがそれが十分でない場合、後々変色してきます。
それ以外にも必ず不純物を完全除去しないと同様な状態になります。
こうしたことを考えてもお店選びは大切ですし、まして素人の方が自分で落とそうとするのは避けた方が賢明です。かえって大事になって出費がかさむことでしょう。
世間一般ではシミ抜きは高いという印象がありますが着物は衣類とは言え高級素材のおしゃれ着です。きちんと手入れをして大切にしたいものです。